老朽化対策工事


取水塔老朽化対策工事

この取水塔はもともと建造から約30年近く経過していました、今後何も手を加えずにこの施設を使用することは不可能です。しかし定期的にメンテナンスすることにより劣化の進行を抑制することができます。
施工前は特に水中部の腐食進行が目につきました。その状態にしておくと孔食の凹凸がさらに大きくなると貫通孔が発生し、さらには鋼管杭内部の腐食も加わり最終的には杭自体で自立できなくなり倒壊する危険もあります。
対策として、水上部は風、波、太陽光に曝される時間が長いため港湾施設の塗料として実績のある鋼構造物用耐光性フッ素樹脂塗料で塗装し、水中部はペトロラタム被覆防食を施します。これにより水面上下の鋼材部の腐食進行を抑えて劣化を食い止めることができます。 このように近年、老朽化が進んでいる施設が多く安全上の事も考えその場所、環境に合った適切な対策をするのが必要です。
施工前 施工後
鋼矢板老朽化対策工事
施工前 施工後
鋼管杭老朽化対策工事
施工前 施工後
 石油桟橋の水中塗装 アルミ合金陽極取付け
吊構造物老朽化対策工事

吊構造物に使用されているケーブルは、常に引張力を受けており、腐食や損傷を放置しておくと重大な事故となる恐れがあります。腐食したケーブルは、取り替えが最も望ましいですが、腐食が軽度で取り替えが困難な場合は、防食テープ巻き工法により、空気と水分を遮断することで腐食の進行を遅らせることが可能です。
鋼板補強工
集中腐食により鋼管杭や鋼矢板の残存耐力が著しく低下した場合、補強鋼板にスリット加工を加え鋼材外周に溶接し、局部座屈を起こさないように耐力を復元する工法です。

補強鋼板 施工前

補強鋼板 施工後

断面修復工 
断面修復工とは、コンクリートの劣化部分をハツリ除去し、新たに断面修復材にてコンクリート断面を復元する工法です。施工の規模や作業性を考慮し、左官工法、吹付け工法、充てん工法に分類され、主に耐久性の回復を目的としたコンクリートの表面部分の補修に適用されます。